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みかん乗せチャレンジ
みかん乗せチャレンジ
イラストSS
世界中が平和となる、シャイネンナハトの夜。
しゅんしゅんとやかんの筒先から湯気が出て、室内をぽかぽかと温める。
そんな中でリコリスと嘉六はこたつに足を入れ、一日を過ごしていた。
「むふー。おみかん美味しいねぇ」
もぐもぐとこたつテーブルの上にあったみかんの皮を剥いて、白い筋を綺麗にぺりぺりと剥いてから口の中に放り込むリコリス。
とても甘い果肉もあれば、甘酸っぱい果肉もあったり、ちょっと酸っぱい果肉もある。
もしかしたら次は美味しいのかもしれない、もしかしたら次も美味しいのかもしれないとみかんを剥くリコリスの手が止まらない。
「そうだなー、おいしいなー」
そう声をかける嘉六だが、その手はみかんを剥いていない。
リコリスが気づいていない事をいいことに、嘉六はその頭にみかんをいくつか彼女の頭に乗せていた。
出来るだけ形が綺麗なものを選び、歪な形はリコリスへと渡して食べてもらう。完璧な作戦でみかんの背チャレンジが始まった。
種を詰め込んだハムスターのように、頬いっぱいにみかんを食べるリコリスの頭の上でぐらぐらと揺れるみかん。
いったい何処まで乗せれるかと楽しむ嘉六は、ニヤニヤしながらみかんを乗せ続けていた。
※SS担当者:御影イズミ