PandoraPartyProject

イラスト詳細

御天道・タントのねこのこねこのこによる3人ピンナップクリスマス2021

作者 ねこのこねこのこ
人物 御天道・タント
ジェック・アーロン
加賀・栄龍
イラスト種別 3人ピンナップクリスマス2021(→おまけイラスト)(サイズアップ)
納品日 2021年12月24日

3  

イラストSS



 練達の冬。
 現代日本を思わすかの国には、実現出来た出来なかったは差異あれど現代日本から取り入れられた文化も当然存在した。その実現出来た文化の中の一つでもある『冬のおでん屋台』をジェック・アーロン(p3p004755)と御天道・タント(p3p006204)は味わう機会が巡ってきたのだ。
「これが……これがかの『冬のおでん屋台』……! どの具材も美味しそうですわー!」
「本当に美味しそう……異世界の文化って色んなものがあるんだね」
 二人が訪れたのは練達の中でも再現性:東京。その所謂『屋台村』と呼ばれるエリアになる。数々の屋台が周囲に所狭しと並んでいる中でここを選んだのは、やはり『冬のおでん』と言う文化を少し聞いていたから。
 この雪降る寒空の中で熱々のおでんを食べると言う文化を、二人も体験してみたかったのだろう。
「さて……何から食べようか?」
「そうですわね……私は──」
「おお! ジェック殿にタント殿じゃないか!」

「え?」
「まぁ!」
 おでんを楽しもうとしていた二人に声をかけたのは加賀・栄龍(p3p007422)。そして──
「おやおや……これは可愛らしいお嬢さん方じゃないか!」
 彼の連れ、親友である志村・亮介だった。
「栄龍と亮介が練達にいるのも珍しいね、どうしたの?」
「特質したことは無い。単に特異運命座標として練達に任務に来ていた、その帰りと言うだけだ。」
 こうしてのんびりはしていたものの、この練達も巷では危機に直面しようとしている真っ只中ではあった。ならばここに彼がいても何ら不思議ではないなとジェックがタントへ視線を戻した時
「かわいいお嬢さん、俺とデートしない?」
「?!」
 彼の親友があろう事か彼女をデートに誘っていたのである。
「ちょ、ちょっと亮介、手離して!」
「おい志村! またそんな軽薄な真似を……!」
「もー栄龍はおカタいな~」
 ジェックと栄龍が慌てて止めようとする中。
「あらあら、デートのお誘いですのね! どうしましょうかしらー!」
 タントはニッコリ笑顔でそう返すものだから
「え? た、タント、行かないよね……?」
 ちょっとだけ、戸惑い不安になってしまう。そんなジェックを見てタントはくすりと微笑んで
「大丈夫ですわジェック様、わたくしジェック様一筋ですから! きゃっ!」
 恥ずかしいですわー! と頬を覆って照れている恋人を見て安堵した。

「なんだいなんだい、二人はアツアツだったのかい?」
「そうだぞ! だから志村の出番なぞない!!」
「ひっどいなぁ!」
 まぁ微笑ましいからいいけどね。と彼女達への彼等の視線もまた温かいものだった。


 ※SS担当者:月熾

PAGETOPPAGEBOTTOM