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レイヴン・ミスト・ポルードイの黒猫による2人ピンナップクリスマス2021
レイヴン・ミスト・ポルードイの黒猫による2人ピンナップクリスマス2021
イラストSS
●聖夜の船上舞踏会
聖夜とは街中だけで過ごすものではない。
今宵の海洋貴族主催の舞踏会は、きらびやかなタキシードやドレスを纏った男女が、豪華な装飾が施された船内でワルツを踊っている。
そんなパーティで、Solumとレイヴンは手を取り踊っている。
「それじゃあソフィー、お手をどうぞ」
普段は一つに結っている後ろ髪を流し、高級なドレススーツに羽根飾りの装飾を纏ったレイヴンは目の前の少女をエスコートするべく手を差し伸べる。海洋名門のポルードイ家出身の彼の所作は、一つ一つが様になっている。
「ん……喜んで。」
一言だけ返して頷くとSolumも彼の手を取る。
普段は着ないような紺色のイブニングドレスに、絹の様な髪が溶け込んで身体のラインが出ることでかなり大人びて見える。
船内で流れる、優美な三拍子に合せて踊る2人。
一見、社交に慣れているレイヴンがSolumをリードしているように見える。
しかし、Solumは余裕を持った笑みを浮かべている。
「意外だね、慣れてるしこっちがエスコートされてる」
「……ダンスは、割と知ってる」
改めて顔を見合わせ、互いに柔らかく微笑む。
今宵は聖夜。願わくば、この先もこの関係が続かんことを。
※SS担当者:水野弥生