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ウィズィ ニャ ラァムの黒猫による2人ピンナップクリスマス2021
ウィズィ ニャ ラァムの黒猫による2人ピンナップクリスマス2021
イラストSS
12月24日の夜。部屋の中で、ただパチパチと暖炉の中で燃える火の音と、ロッキングチェアの上で寄り添う二人の吐息だけが聞こえてくる、そんな静かな夜。
「ねぇ、ウィズィお姉ちゃん」
「なぁに、ステラちゃん?」
焔の灯を反射して、青く深く煌く瞳をじっと見つめながらステラが口を開く。
「昼間はお出掛けに付き合ってくれてありがとう。とっても楽しかったよ」
「えへへ、私の方こそ一緒にクリスマスマーケットを見れて楽しかったよ。でもステラちゃんに楽しんでもらえたのなら何より嬉しいよ」
自分の瞳を覗き込む左右異色の瞳を見つめ返しながら、ウィズィそっと手を上に。ゆっくりとステラを撫でながら微笑む。
暖炉と互いの体温という温もり、そこに優しく撫でる手も加われば、次第にうつらうつらと眠りに誘われるのも仕方がない。
「眠いようならこのまま少し目を閉じていてもいいんだよ」
手を止めないまま告げた言葉への返事はとろんとした瞳と、コクリという小さな頷き。そして小さな欠伸をもって。
夢の国へと旅立とうとしているステラの耳元でウィズィは静かに囁く。
「ハッピーシャイネンナハト。そして誕生日おめでとうステラちゃん」
※SS担当者:外持雨