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小金井・正純のよはちによる2人ピンナップクリスマス2021
小金井・正純のよはちによる2人ピンナップクリスマス2021
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中年の貴族が挨拶する。真紅のドレスに身を包んだベルフラウが応える。
立派になられた。これがうちの息子です。などの会話をこなし、正純の元へ帰って来る。
正純は自分の眉間をとんとんと指差し、ベルフラウの眉間にシワが寄っていると指摘。
ベルフラウの父親主催のパーティー。ベルフラウ自身は来るつもりがなかった。父親との関係が良くないのもあるが。先のように貴族の子息を当てがわれるのがわかっていたからだ。
正純に相談すると。
「だったら、ベル。なおさら行くべきです。
もっと関係が悪化する前に摩擦を減らしておきましょう」
「我が星にドレスを着せたのは名案だったな」
ベルフラウが紺色のドレスを身に纏った正純を見つめる。照れくさそうに正純がシャンパンを飲んで誤魔化す。
「後日居酒屋で飲み直しましょう」
「膝枕」
「……。ちょっと考えさせてください」
「ふむ。そうなると燃えてきたな。ここにいる全員と挨拶出来そうだ」
ベルフラウの背筋が伸びる。ドレスのスリットからのぞく鉄騎種である機械の両脚を隠そうともしない。凛として芯がある人だと正純は思う。
挨拶に回るベルフラウには先程ほどの不機嫌さはない。
──正純、今日は卿がいて本当に良かった。
※SS担当者:7号