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ルーキス・ファウンの尾張屋らんこによる2人ピンナップクリスマス2021
ルーキス・ファウンの尾張屋らんこによる2人ピンナップクリスマス2021
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高天御所の一室にて、ルーキスは霞帝へと謁見を申し入れた。
シャイネンナハト――ではあるが、其れよりも重要なのはルーキスにとっての主君たる霞帝の生誕の日であることだ。
「賀澄様、お誕生日おめでとうございます。これを受け取って頂けると嬉しいです」
用意したのは練達で作られたスーツだ。再現性東京で見かけたこの洋装は霞帝にも良く似合うと考えて用意した贈り物であった。
中身を確認した霞帝は「少し待っていてくれ」と言い残し別室にて衣服を着替え始める。
女御達の驚きの声を聞きながら待機していたルーキスへ霞帝は「どうだろうか」と声を掛けた。
「とてもよく似合っています! もしかして以前にもお召しになった事が……?」
「ああ、実はな」
元はこの様な衣服のある場所から来たのだと懐かしそうにスーツを着用する霞帝にルーキスは成程と頷いた。
屹度、中務卿がこの姿を見ると驚くだろう。そんなことを考えながらもスーツを懐かしみ、何処か誇らしげな表情をしている主上をルーキスは眺めていた。
「此度は贈り物を有り難う。何時か、貴殿と共にこの洋装で街を散策したいものだな」
「……ありがたきお言葉です!」
*SS担当:夏あかね