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ソアの壱ルによる2人ピンナップクリスマス2021
ソアの壱ルによる2人ピンナップクリスマス2021
イラストSS
二人で過ごす、三年目のシャイネンナハトがまたやってきた。
年を重ねるごとに互いの気持ちはより強くなっていき、互いの考えも読めるようになった。
例えば、彼女がその尾の先に普段とちがう飾りをつけているのがかわいいなぁ、とか。
例えば、彼が不自然に開けた膝の上のスペースは、きっと自分を待っているんだろうな、とか。
だから彼の優しさに甘えることにした。
膝と膝の間、そのちょうど良さそうなポジションに腰を降ろす。
彼女が視線を向ければ、彼はすこし驚いた顔をしてから笑って、腰に手を回した。
エスト。
なぁに、ソア。
大好き。
僕もだよ。
これまでに幾度となく重ねてきた言葉。これからも何度も重ねていく言葉。
腰に回された手は背中へ。そして下から掬うようにもう片方の手を足へ。
横抱きの体勢に、彼女も応えるべく彼の背中へ手を回す。
二人の距離は、何時もより早まった鼓動が相手に聞こえてしまうのではないか。と思う程に近い。
ねえ、ソア。
どうしたの、エスト?
好きですよ。
うん、知ってる。
柔らかな光が溢れる室内で、二人は互いの温もりを確かめ合うように、優しいキスをした。
※SS担当者:樹志岐