イラストSS

　輝かしい夜、シャイネンナハトの宵闇の中。
　１つのプレゼントを片手にダリウスは屋根の上に座ってタバコを一服。

「ふぅん……報酬ねぇ……」

　くるくるとプレゼントボックスを回してみたり、コンコンと叩いて音を聞いてみたりと少しワクワクした様子でダリウスは貰ったプレゼントを楽しんでいた。
　シャイネンナハトということで特別クエストを受けて、その報酬として渡されたプレゼントボックス。その中身は配布されても開けるまでは何が入っているかはわからない。

　そのせいなのか、いつも以上に自分の中には楽しいという感情が沸き起こる。
　シャイネンナハトという特別な日なのもあるのだろうが、まさか自分がプレゼントをもらう側に回るとは思っていなかったようで。
　そしてこのプレゼントを開けてしまったら、どうなるのだろうか。良いことが起こる？　悪いことが起こる？　そのどちらの結末が起こったとしても、それもまた『シャイネンナハト』なのだ。

「クッ、ククッ……！　やべぇな、コレ開けるだけでも一大イベントみたいになりそうだ！」

　止まらない楽しさの噴出は、目元の靄とタバコの煙を揺らめかせる。
　タバコを吸い終えた手を軽く拭った後、ダリウスは箱の蓋に手をかけて――。


　※SS担当者：御影イズミ