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エル=シャドウの傾 千悠によるおまけイラスト
エル=シャドウの傾 千悠によるおまけイラスト
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シャイネンナハトの夜に街を行く人々は様々。
子連れの家族だったり、友人同士のグループであったり、恋人カップルであったり……。
楽しく語らう人混み中を、小柄な少女を思わせる旅人、エル=シャドウ(p3p000986)が1人歩く。
「…………」
影が本体であり、肉体が影という性質を持つエルだが、冷え性であるらしく冷えた冬の夜とあって体を少し震わせる。
その為、エルは通りがかったコーヒーショップへと立ち寄って。
「ホットコーヒー、1つ」
「あいよ」
店員からフタのついたカップを受け取り、店を出るエル。
早速彼女がそれに口をつけると、湯気立つコーヒーが体の中へと流れ込んでくる。
「……あったかい」
少しずつ、冷えていた身体が暖まっていく。
白い息を吐きつつ、エルはオッドアイの瞳を瞬かせる。
ホットコーヒーで暖まりながら、改めてエルが街を見回すと……。
「きれい」
眩いばかりに煌めくイルミネーションが聖夜の街、そして人々を照らし出す。エルの本体である影もまた、それらの照明によって色濃く映し出されていた。
「こんなにも、この街は暖かいんだな……」
明るくも暖かい聖夜の街を全身で感じながら、エルはホットコーヒーを飲み干すのだった。
※SS担当者:なちゅい