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ウィズィ ニャ ラァムの蓮葉まことによるおまけイラスト
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平和への祈りに満ちる夜を祝福するように、煌めく流星の数々。地上には、星のように淑やかに輝くイルミネーションが街中を照らしていた。
シャイネンナハト――クリスマスの夜の街は、普段よりも華やかに賑わっている。
はらはらと小雪が舞う中、街中を闊歩する2人はすれ違う通行人の視線を集めていた。特に2人の姿を目に留めた女性は色めきたつ。
ショートカットの髪型がよく似合う、中性的な顔立ちやスタイル――ウィズィ ニャ ラァムとコルネリア=フライフォーゲルの容姿端麗さは、雑踏の中でも際立っていた。
道行く女性からの注目を浴びるイケメン女子2人組。その1人であるウィズィは、どこかニコニコしながらコルネリアに言った。
「ふふふ。今の子たち、コルネリアにキャーキャー言ってたよ?」
チャコールブラウンのロングコートに、鮮やかなブルーのタートルネックが映えるコルネリアのコーディネートを、ウィズィは改めて誇らしげに眺める。
特別な夜を楽しもうと、ウィズィとコルネリアは互いに見繕った服を送り合っていた。
「あぁん? アンタの方見てたんじゃねぇの?」
冗談半分にウィズィの一言を受け止め、コルネリアは言葉を返す。
「へへ、じゃあコルネリアのセンスが良かったってことじゃない?」
そう言って微笑んだウィズィは、ホットコーヒー入りの紙コップに口をつける。コルネリアも同じ店で買ったコーヒーを飲みながら、イルミネーションのスポットを散策する。また、同時にコルネリアは自らが送ったファーコートを着こなすウィズィを見つめる。
真っ白なコートにパステルピンクのセーターという清純な印象が、ウィズィのボーイッシュさと同居するギャップは、絶妙な趣を醸し出している。
――グッジョブ、アタシ!
――グッジョブ、私!
互いに互いを褒め称える2人は、心中でサムズアップしていた。
※SS担当者:夏雨