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ティア・マヤ・ラグレンの傾 千悠によるおまけイラスト
ティア・マヤ・ラグレンの傾 千悠によるおまけイラスト
イラストSS
●Q:何でプールなの?
非常に雑多で広範に自由とは言え、混沌のベースはファンタジーである。取り分け、地球現代の認識する中世欧羅巴にも似た風情のある幻想(レガド・イルシオン)は多分に時代的であり、邸宅にプールがある事等、非常に珍しい状況であると言わざるを得まい。
「……」
「……………」
「……?」
聖夜に例のプールを思わせる空間で何とも言えない顔をしたリーゼロッテに、ティアは可愛らしく小首を傾げてみせた。
「リーゼロッテ、水着姿もすごく可愛いの!
一緒にあそべてよかった!」
「何でプールですの?
町のイルミネーションも綺麗な時期ですのに……」
「しかも寒くありません?」と言わんばかりのリーゼロッテに、そんな彼女を後ろから抱きすくめるような格好のティアは笑う。
「ん~、天啓?」
言葉は胡乱としており、回答としての意味は殆ど存在しない。
言ってしまえば、理由等無いという事で。
言ってしまえば、一緒に遊ぶなら何でも良いという事で……
「貴方、何か悪いものに憑かれていたりいたしません……?」
苦笑交じりのリーゼロッテの言葉は言葉程には強さを持っていなかった。