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マッチョ ☆ プリンの壱色による3人ピンナップクリスマス2020(横)
イラストSS
穏やかな夜だ。
敏腕情報屋であるユリーカ・ユリカはパジャマに着替え、シャイネンナハトの夜を満喫していた――ふふん。ローレット随一の美少女情報屋であるボクだって、こんな日はゆっくり過ごすのです!
「さーてと、名残惜しいですけれど、そろそろ眠るのです!」
けれど時刻も遂に日付を跨ごうとしていた。あぁシャイネンナハトが終わってしまう……
けれど睡眠不足は情報屋の敵。
故にユリーカは部屋の灯りを消して最後に夜空を見上げてから寝ようと――したら。
――ォォォォォオオ! コレガ、コレガサンタナンダナ、ギルオス――!!
なんかいた。
いやもう本当に『なんかいた』としか形容できなかった。謎のレインボー・ロードを突き走っているのは――プリンだろうか? サンタ衣装を着こむ彼は紅い衣と共に……あっ、プリンばらまいてる。イテッ!
「……なぁプリン。やっぱりこれさぁ、間違ってると思うんだよ」
「オレガ、サンタダ!! サンタ! ウォォォォ! サンタハ、マケナイ!!
サンタハ……プレゼントヲ、ハコブ奴! ツヨイサンタ=ツマリ、ソレハプリン!
オレガ、サンタダ――!!」
「聞いて? ねぇ聞いて? いや僕は楽なんだけどさ、絶対これ逆だと思うんだよ。ねぇ?」
ついでにプリンが壮絶に曳いているソリの方には――ギルオスが乗っていた。
その目は死んでたけど。ていうかギルオスが来てるのトナカイ衣装じゃん! 逆じゃん! いやまぁ事の発端はギルオスが雑談にプリンにサンタの事を話したのが原因なんですけどね。でもどうしてこうなってるのか。逆じゃないのか疑問は尽きない――!
けれどプリンは意にも介さず往く。
シャイネンナハトの夜空を――『サンタ』である己の役目なのだからと――
駆け抜ける。
鈴の音響かせプリンを配るのだ。マッチョ★プリン印の絶品を此処に!
ああそうしていれば彼らは彼方へと飛び去って行くものだ……
……凄い光景だったが、あれは現実だったのだろうか?
夢だったんじゃないだろうかと思考するユリーカ――しかし。
ユリーカの手元には、プリンが降り注がせたプリンが一つ残っていて……
「…………よーし寝るのです! おやすみなさいー! ぐぅ!」
でももう細かい疑問はいいのでユリーカは見なかった事にしたとか!
プリンを冷蔵庫に入れてベッドに一直線。
ああ――今日はプリンの夢を見そうだと、なんとなく思っていたとか。