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マイクじゃねえ!アイスだこれ!
マイクじゃねえ!アイスだこれ!
イラストSS
――全ての始まりはぽろっと零した一言による。
「実は俺、趣味ないんすよ」
街角で同じイレギュラーズたちと話していたプラック・クラケーンはそんな話をしていた。何もなければそのまま雑踏にでも掻き消えてしまいそうななんでもない一言であった。
……自称未来人ヨハナ・ゲールマン・ハラタにうっかり聞かれさえしなければ。
「えっなんだってっ! なんですってっ!? それは本当(マジ)ですかぁっ!?」
「え、いやその」
「嘘だろJO太郎っ! そんな盗んだバイクで走り出す十五夜お月様見たいな感じなのにっ!?」
「なんだそr」
「最近ではV系バンドぽかったり髪型めっちゃこだわってそうなのにっ!?」
「まあ髪型は――」
「これはよくないでしょうよくないに決まってますプラックさんあなたいくつですかっ!」
とまあ、押しに押されまくった。そうした結果がこれである。
「YO! ぷちょへんざー!」
煌めくミラーボール。踊る人々。ノリの良い曲と共にプラックはマイクを握り、ヨハナは――アイス!?
「アイスを食うな! マイクを握れ?!」
マイクを手にしたプラック。ヨハナのふざけた面に煽られるまま――トコトンやってやろうじゃねえか!
*SS担当者:愁GM