PandoraPartyProject

イラスト詳細

ゼファーのしもふりによるおまけイラスト

作者 しもふり
人物 ゼファー
マニエラ・マギサ・メーヴィン
イラスト種別 おまけイラスト(→元発注イラスト
納品日 2020年12月24日

1  

イラストSS

 雪がしんしんと降る中、ゼファーとマニエラはシャイネンナハトの賑やかさよりも二人で過ごす穏やかな時間を選んだ。家で夕食も終えて、ゆったりとした時間の中、読書を二人で楽しんでいた。
 暖炉の熱は少し熱くて、人肌の柔らかな暖かさを求めてしまう。自然と、ゼファーの腰の上にマニエラが横たわる。
 しばらくすると本を読んでいたはずのマニエラの健やかな寝息が聞こえてくる。ゼファーは仕方ないわねと、ぼやきながらマニエラにブランケットをかけてやる。いい女というのは気遣いが自然にできる女とは何処で聞いた話だったろうか。
 腰に丁度いい温もりと重みを感じながら、ゼファーは本を読み続けていた。大した内容の本ではないのだけれど、続きが気になる、そんな本。時折爆ぜる薪の音とマニエラの寝息がBGMだ。
 ふと、恋人のことを思って考え込む。恋人は今頃どうしているだろうか。自分と同じように誰かと一緒にいるのだろうか。それとも一人布団を掻き抱いて、冷たい褥で寂しく一人寝をしているのだろうか。誰かといるなら妬けてしまう。一人寂しくいるなら、温めてあげたい。いずれにせよ、恋人を掻き抱きたい欲情に掻き立てられる。
 でも、今は腰で寝ているマニエラを放っていくわけにはいかない。恋人は次の機会に思いっきり抱きしめよう。今できることは、読書ぐらいだ。恋人のことと本の内容どっちが脳を占めるかはゼファーのみぞ知る。


 *SS担当者:綴NM

PAGETOPPAGEBOTTOM