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わぁぁぁぁ!?とらぁ君!?速すぎるよぉぉぉぉ!!
わぁぁぁぁ!?とらぁ君!?速すぎるよぉぉぉぉ!!
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とらぁ君は考える。今年もシャイネンナハトの季節。一年頑張ったマリアに、何かお礼をしたい。
自分には何ができるだろうか……そうだ、マリアをそりにのせて、引っ張ってあげよう。
再現性東京には、ジェットコースターなる遊具もあるらしい。ああいうスピードが、人間は好きなのだろう。ならばマリアも、きっと気に入ってくれるはずだ――!
「ちょ、すとっぷ、すとっぷ――!」
雪原に、マリアの悲鳴がこだまする。がっしがっしと四肢を動かし、猛烈なスピードで走るとらぁ君に、その言葉は届かない。とらぁ君が引いているそりにはマリアがのっかっていて、目をまん丸にして、必死にそりにしがみついている。
「とらぁ君、すとっぷ、すとーーーっぷ! 速すぎるよおおおお!!」
とらぁ君のスピードは、高速戦闘を得意とするマリアでも、些かの恐怖を感じるほどだ……いや、自分で動くそれと、他人に引っ張られるそれとは、感覚が違うかもしれないけれど、それはさておき。
「とらぁ君、とらぁくーーーんっ!!!」
マリア叫ぶ――けれど、とらぁ君は、こんな風に思っているのだ。
ジェットコースターに乗ってる人は、楽しくて叫ぶらしいので……これはきっと、楽しんで叫んでいるのだ、と!
とらぁ君は気合を入れた。
「とらぁ……!(ご主人、がんばって引っ張るね!)」
「とらぁくーーーーんっ!!!」
またスピードが上がったので、マリアが思わず悲鳴をあげた。かくしてこのそり遊びは、まだまだ続くのである――。