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橋場・ステラのりりんによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
橋場・ステラのりりんによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
イラストSS
雪がちらつく、クリスマスの日。
愛を囁く……というのには場違いな、闘技場。
「ふ……ふぇぇ……」
クリスマスツリーのツリーの木の天辺にぶらん、ぶらん……とぶら下がっているのはリュコス。
目が回り、いつも隠している狼耳と狼尻尾も出てしまっていた。
そんなリュコスに、大きな斬艦刀を肩に担ぐようにして。
「ふふーん、どうですか! まだまだ甘いですね!」
と自信満々の笑みを向けるのはステラ。
いつもと同じように闘技場の練習試合を組んだ二人。
……そして、いつもの様にステラの斬艦刀の一撃に吹き飛ばされ、クリスマスだから、と闘技場の端に飾られていたツリーに引っかかってしまった……という訳である。
そんなリュコスは、両手両足が宙ぶらりんになっている状態。
……いくら身体を動かしても、宙ぶらりんだから降りることが出来ない。
「もう、仕方ないなぁ」
と苦笑しながら、ステラはリュコスを木から救い出す。
「今日も拙の勝利ですね。これで十連勝……ですかね?」
「……知らない」
目を覚ましたリュコスは、ステラに頬を膨らませ、むくれる。
そんなリュコスの仕草をいつも可愛らしい、と感じながら、ステラは。
「リュコスさん、お疲れ様でした。少しずつ、強くなってると思いますよ?」
といいながら、その頭を撫でる。
更にむすーっ、とするリュコスに対し、ステラはお茶を淹れ、お菓子を差し出して。
「ほら、いつものお茶とお菓子です。いかがですか?」
「!! ステラ、やさしい!」
と、目を輝かせながら、リュコスはステラのお茶菓子をぱくぱくと、満面の笑みでほおばった。
*SS担当者:緋月燕GM