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清のRe;9による2人ピンナップクリスマス2020(横)
清のRe;9による2人ピンナップクリスマス2020(横)
イラストSS
「ふわぁ、っ!」
「どうした、清?!」
「はわ……。レン様のブラッシングが気持ちよくて……っ」
ぴるぴると身を震わせて清は頬を桜色に染める。
輝かんばかりのこの日、二人は幻想の森にある清の家で幸せな時間を過ごしていた。
常日頃から種族を偽り、隠している清。彼女のふわっふわな狼の耳と尻尾に触れられるのは、彼女の全てを受け入れたレンだけだ。
「よかった。ブラシに毛が絡まったかと思ってヒヤヒヤしたでござるよ」
「……レン様が与えてくださるなら、痛みでも……」
「何か言ったでござるか?」
「何でもないですっ!」
茹で蛸のように頬を赤らめ、ぽこぽこ頭から湯気を出す清。そんな愛らしい彼女の姿に目を細め、レンは愛おしげに後ろから抱きしめる。
「ひゃいっ!?」
「すまない、驚かせてしまってーー」
「いえ、あのっ、う……嬉しすぎますっ!」
願わくば、今宵はこのまま温もりを感じていたい。
寄り添う清の内なる思いへ応えるように、レンはゆっくりと頭を撫でる。冷たい夜も寄り添いあえば温かくーー決して無くす事のない、永遠の思い出になる。
幸せいっぱいに懐き合う二人。その姿を、鮮やかに飾られたもみの木だけが、ひっそりと見守っていた。
*SS担当者:芳董NM