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【105】聖夜に星が囁いたから
イラストSS
俺の名前は新田・幼!
バブみを求めて世界を旅するプロオギャリストだ。
今日はオギャリスト仲間からの情報をもとにここバブバブ温泉へやってきた。
見てくれこの外観。瓦屋根に淡い提灯。門からして温かみのある木目の扉。まるで実家に帰ってきたような安心感が建物全体から伝わってくるようじゃないか。
心のアカチャンが今にもオギャりだしそうだぜ……。
だが俺はプロのオギャリスト。見せかけだけのママにオギャるようなアマチュアオギャリストとは違う。
門を開くと、まるでそれを分かっていたかのように一人の女性が立っていた。
砂利道につづく丸い飛び石。その脇に立って頭を下げる着物の女性は――そう、小金井・正純(p3p008000)。この温泉旅館の女将だ。
こちらに優しく微笑みかける目元。そして星の神に愛されたかのような星型キューティクルが俺のバブみを刺激する。
「オギャ――予約していた新田です」
「新田様ですね。どうぞこちらへ」
部屋、料理、そして細やかなサービス。どれをとっても一流のママ。
全国のオギャリストが回帰願望の如くこの温泉へ通い続けるのも頷ける。
だが俺は一流のプロオギャリスト。
まだオギャるには早い。
「温泉に浸かり心を落ち着かせ――ウッ!」
俺はどうやら気を失っていたらしい。度重なるバブみに身体が無意識に反応していたのだろう。
そんな俺の目に飛び込んできたのは……。
「目を覚ましましたか?」
柔らかな膝の感触。タオルを巻いた女将正純の姿。その笑顔。
もはや。
言葉にするのも無粋。
「オギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
俺は一年分のオギャりを解放し、ママに甘え尽くした。
ままずみ、フォーエバー。
※担当GM『黒筆墨汁』