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聖夜に優しさのお届けもの。
聖夜に優しさのお届けもの。
イラストSS
シャイネンナハトにおいて、サンタクロースの役目をするのはとてつもなく忙しい。
自分の子や友達、恋人や家族…近しい相手に配る以外は、どうしても忙しなくなりがちだ。
そんな中、非常に計画的且つ手際よく地図を眺める男が一人。
「それならこのルートで行きましょう。ロス無く回れる筈です」
彼――只野は周辺の地図を片手にてきぱきと自らの近くにあるプレゼントを元に道を決める。
トナカイはどうにもいう事を聞かないようだが、打ち合わせ中の只野には些細な事だった。
それを覗き込むのは銀髪の可愛らしい少女。
アシェンは"先輩"の仕事をその目で見る事で、その手際の良さを勉強しているのである。
木箱から見下ろす只野の手元と適格な指示。アシェンも興味津々だ。
アシェンはオールドワン――もといオートマータであるが、
只野はそれ以上に淡々と処理を続けていく。確か、彼は人間のはずなのだが。
「先輩って、私より機械っぽいのだわ…!」
「違います」
きらきらとした後輩の言葉にも、先輩の返しは早かった。
地図に刻まれた曲線と点、それから届け先。
彼らのプレゼント配りはまだまだこれからである。
*SS担当者:月見里あとりNM