PandoraPartyProject

イラスト詳細

マリア・レイシスの山神さやかによるおまけイラスト

イラストSS

「マリアさん招待ありがとうなのです! とっても素敵な催しなのです!!」
「やぁやぁユリーカ君、レオン君よく来てくれたね!
 他のイレギュラーズ達もそろそろ集まってくるんじゃないかな――
 今日は皆でパーティと行こうね!」
 十二月二十五日はシャイネンナハトの日。
 世界から争いが消えるこの日――マリアはイレギュラーズ達と共にパーティを開かんとしていた。クリスマスツリーに彩りを添えて……部屋の中は正に煌びやかなる装飾でどこまでも美しい。
 そこへと呼ばれた者達の一部がユリーカとレオンであった。
 ユリーカは目を輝かせテーブルの上に並べられた料理を見据え、レオンは早速にもシャンパンに口をつけんとしている――こらこら!
「待つんだよレオン君! 折角だから皆が来てから乾杯しようよぉ!」
「おいおい堅い事言うなよ。俺は一口だけ貰おうとしただけでな……」
「嘘なのです! 絶対レオンは目を離してたら一口どころか一本まるまるいくのです! マリアさんお酒は隠しておくですよ! この男は油断も好きもあったもんじゃないですから!」
 任せたまえよユリーカ君!
 そんな感じでレオンを嗜めるマリアとユリーカだが――その顔には笑みの色が溢れている。本気で怒っている訳でもなければ、むしろこんなやり取りをこそ楽しんでいると言った所か――
 今日という日は祝いの日。だからこそ皆で楽しい一時を共有しようと。
 メインとなるチョコケーキをテーブルへと運ばんと――すれば。
「やぁ『輝かんばかりのこの夜に』――って、あれ? マリア達しかいないじゃないか! おかしいな、皆はまだなのかい!? 絶好のタイミングで来れたと思ったのに、ちょっとタイミング外しちゃったじゃないか!」
「ふふ! ギルオス君は相変わらずだなぁ! おっと! そうこうしてたら皆が来たみたいだよ! ギルオス君、早くテイク2! テイク2だよ!! わわわ、もうそこまで来てる!」
 え、嘘本当に!? サプライズにとノリノリでサンタ衣装に身を包んでいたギルオスだが、ちょっと間違えて早く入室してしまった様だ! 慌てて準備し直さんとするが――あ、見つかった!
「まぁいいさ! さぁ皆入って入って――お祝いしようよ!」
 けれど。そんな出来事すらもほほえましい。
 さぁ皆で楽しもう。テーブルの上には沢山の料理と共に。
 暖かな空間で今年もお祝いさ!

 ――輝かんばかりのこの夜に!

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