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マリア・レイシスのシュマによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
マリア・レイシスのシュマによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
イラストSS
「食らえぇぇぇー! 超っ電磁ッ雪玉ぁ!」
白い雪の上で、<虎>と<狼>は吠える。赤い雷を纏った柔らかな雪玉は電磁加速され、文字通りの雷の早さで襲い来る。
そして、<狼>の明るい茶色の髪の毛を、白く染めた。<狼>――すずなの耳がと負けてなるものかとピン、と立つ。
「はぶぶ!? やりましたね、このっ! このっ!!」
そして、<虎>――マリアめがけて新しい雪玉を素早くこね始める。
雪を被ったモミの木の前で、飾り付けられた店の前で、雪玉が飛来する。
始めたのはすずなの方であった。不意打ちのようにマリアに一投。見事に避け切れず一撃を喰らったマリアは大人げなく必殺の雷を雪玉に纏わせ高速射出。威力はさておき速さは手加減抜きだ。避けるのは難しく――すずなも一撃を喰らうことになる。
後は御覧の通りの雪合戦。互いに雪まみれになりながら、<虎>必殺の紅雷をまとう雪玉と<狼>得意の手数を生かした雪玉が飛び交い続ける。
どのような過去を背負っていたとしても、一騎当千のイレギュラーズであったとしても。その日、ここにいたのは、確かに猫と犬のようにじゃれ合う年頃の娘達であった。
*SS担当者:ろばたにスエノNM