イラストSS

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「──と言う事で
　シャイネン・ナハトの夜、思わず出かけたくなるようなポスターの為に写真を撮りたいわけなんだ」
　シャイネン・ナハトより少し前。練達のとある撮影スタジオにて『穢翼の死神』ティア・マヤ・ラグレン（p3p000593）、『キス魔（風評被害）』フェスタ・カーニバル（p3p000545）、『ティア大好き』月待 真那（p3p008312）の三人が引き受けた依頼内容はそんなポスターモデルの仕事だった。
「私がモデル……？」
「ティアちゃんとお写真のお仕事！」
「ティアちゃんと写真撮れるの？　嬉しいなぁ……」
　ティアが不思議な気持ちでいる反面、フェスタと真那はもう決定した事のような反応を見せた。
「二人とも普通の撮影じゃないんだよ？　シャイネン・ナハトの宣伝用ポスターの写真なんだから。……ちょっと緊張してきたかも」
「シャイネン・ナハトのお写真って事は楽しい写真になれば良いだけだよ！　うんと楽しも！　ティアちゃん！」
「そうや、そない難しく考える事と違うで？　めぇいっぱい楽しめば自然にそない写真になるやろ？」
「そういうもん？」
「「そういうもん！」」
　難しく考えがちなティアの手を二人は左右それぞれ引いて、スタジオに設置されていた巨大なツリーの傍へと導かれる。
　やれやれと思いながらもティアに嫌がる素振りは見られなかった。
（まぁ、この二人となら……いっか）
　こうして撮影が開始された。

「いい表情ですよ〜」
「視線こちらに〜」
　まずはソロでの撮影から始める。ティアはクールで大人っぽく。フェスタは元気に明るいイメージ。真那はキュートに可愛らしく。それぞれのイメージに合わせた撮影が、トラブルなく進んでいた。
「二人とも可愛いね」
「ティアちゃんも凄く綺麗だよ！」
「さすがティアやなぁ〜！」
　三人がそれぞれの写真を確認して笑顔が溢れる。モデル撮影とやらも案外悪くない仕事だ。
「はーい皆さーん！　今度は三人での撮影に入りまーす！」
「「「はーい！！」」」
　スタッフの指示にティア達の三人は素直に返事をする。
「皆もっとくっついていいですよ〜」
「仲良し！　って感じでお願いします〜」
　スタッフからの指示に先に動いたのは真那。
「よっしゃ！　なら、私はティアにくっつくでー！」
「あっ！　私だってティアにくっつくよー！」
　続いてフェスタもティアにピッタリ。
「ふふ、二人とも可愛いんだから……」
　微笑ましい二人に対し
　ティアは微笑みを浮かべながら右手でフェスタの腰を抱き、左手で真那の頭を撫でていた。


　＊SS担当者：月熾NM