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スティーブン・スロウのあまによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
スティーブン・スロウのあまによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
イラストSS
シャイネンナハト、聖なる夜。
肌寒く幻想的な夜の下、平和に愛された夜に恋人たちは、日頃の戦いから離れ、肌を重ね合って暖を取る。
「こうすれば、暖かいよね?」
「この状況の意味がわかっててやってるのかよ?」
スレイの軽い体重を感じながら、スティーブンが応える。
一つの寝床に、ふたりの男女。この状況自体は、スティーブンとスレイも他の一般的な恋人たちと同様と言える。
──スレイに赤い首輪がついていることを除けば。
「?」
「これじゃ、捕まっているのはどっちなのか分からないよな。」
スティーブンがスレイの首輪の紐を引く。ふたりの距離が一気に縮まる。
スレイがスティーブンの胸に手を置いた。冬の空気に冷えた手を通じて、ふたりの体温が混ざり合うのを感じた。
触れた肌から、スティーブンにスレイの感情が流れる。
この先に進めば、後戻りはもうできない予感がした。
「スティーブン?」
名を呼ばれて目があって、
いいや、どうせもう止まれはしないと、気づいた。
「…本当に捕まったのは、どっちなんだか。」
スティーブンが小さく、楽しそうに呟いた。どうにでも、なってしまえ。
ふたりの距離が、やがて無くなって消えた。
*SS担当者:蒼彩野羊NM