イラストSS

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　宵闇より儚くも美しく舞い降りる淡い雪。煌びやかに街を照らす彩り豊かな灯り。
　ティアと真那はそんな幻想の街で幾つもの紙袋を提げていた。

「ティアちゃん、今日はめっちゃ楽しかったなぁ！」
　
　言って、後ろからティアの左腕に嬉しそうに抱き着く真那。
　それにより、もこもこの服を着た二人の体温がより温かくなっていく。
　二人は今日一日買い物を楽しみ、これから帰路に就こうというところだ。

「はい、私もすごく楽しかったです」
　
　優しい表情でティアは笑う。その笑みに真那も「良かった」と微笑み返す。

「また一緒に買い物してくれる？」
「はい、もちろんです」
　
　やったー！と真那は満面の笑みで両腕を上げ喜ぶ。

「約束やで！」
「ええ、約束」
　
　二人は小指を絡め、楽しそうに指切りげんまんをする。

「ティアちゃんは優しいし可愛いし温かいしでホンマに大好きやわぁ」
　
　抱き着いたティアの腕に更に強く己の腕を絡める真那。
　もっと、もっと、ティアちゃんの体温を感じていたい。

「ふふ、私も真那の事が大好きです」
　
　ティアも真那と同じ気持ちでいた。
　もう少し、真那と一緒に楽しくお話していたい。彼女の笑顔を眺めていたい。

　この素敵な時間が、永遠に止まってしまえばいいのに。
　二人は心からそう願っていた。


　＊SS担当者：悠空(yuku)NM