イラストSS

　夜明け前、ラド・バウに沢山の野太い声がこだまする。
「瑠璃蝶ちゃあああんんんん！！！！！」
「ミニスカサンタもかわいいよ瑠璃蝶ちゃあん！」
　D級闘士の「瑠璃蝶」――溝隠 瑠璃はそんな支援者たちの様子を見て、恥じらいのこもった笑みを返す。
「いつも「瑠璃蝶」……僕の事を応援してくれてありがとうございます。せめて今宵、一時の夢として……皆さんの恩に報います」
　どよめく支援者たち。そして、「瑠璃蝶」は一瞬目を伏せ、頬を赤らめてミニスカートをたくし上げる。形の良い太もも、そして淫靡な黒いパンツが徐々に見えるにつれて、支援者らは魅了されたかのように息をのむ。否、皆『魅了』されていた……本人は気づかぬままに。
「さあ、どうぞお好きな様に……これが、このふれあい会が、僕からのシャイネンナハトのプレゼントです」
　魅了のフェロモンを漂わせる溝隠 瑠璃。それはロベリアの甘い毒。毒に酔い彼女に群がる支援者らは『蝶』という名の捕食者に捉えられた生贄であった。彼らの精気はやがて奪われるだろう。だが、魔性の乙女に触れる対価としては安いものではないか？
　ああ、快楽の時が始まる。


　＊SS担当者：ろばたにスエノNM