イラストSS

　きらびやかな電飾にまみれ、沢山の人々のにぎやかな声が聞こえるユリーカランド。
来たるべき12/24。海洋とっかりリゾート内で開催されたシャイネンナイナイパーティーは大盛況の後に幕を終えようとしていた。残るプログラムは唯一つ。〆であるからして、一番失敗が許されない項目。

――そう、大花火だ。

　領主たるワモン・Ｃ・デルモンテに抜かりはない。ぴったりの人物を呼んできている。
　大花火、つまり大砲。大砲に混沌の中で一番詳しく（ワモン調べ）、そしてこういった物事を一番経験している（ワモン調べ）。

「よっしゃー！　ミクニのにーちゃんがきたからには〆の花火もだいせーこー間違いなしだぜ！」

「ねえ、なんで大砲の中入ってるの？　あぶないよ？」

　というわけで、ワモンとミクニのにーちゃんこと、三國・誠司は仲良く大砲の中に詰められているのであった。
　あきらかに事情をわかっていない誠司はあからさまに狼狽えているがどうしてでしょうね。

「どうしてじゃなくてね！？　ねぇ、なんで僕、大砲の中に入れられてるの？あぶないよ？話きいてr……ん゛ぼ゛ば゛っ！」

　そして、美しく鮮やかな花火と命の灯火が、鮮やかにシャイネンナハトの夜空を飾ったのであった。


　＊SS担当者：金華鉄仙NM