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イラスト詳細

エルス・ティーネの死体66による2人ピンナップクリスマス2020(横)

作者 死体66
人物 エルス・ティーネ
ディルク・レイス・エッフェンベルグ
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2020(サイズアップ)
納品日 2020年12月24日

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イラストSS

 彼女にとって、シャイネン・ナハトよりも『イベント』であったのがファントムナイト。
 エルス・ティーネは華やぐ町並みの中で気分を高揚させて「ディルク様!」とその名を呼んだ。
 常通りの様子であった彼はぎょっとしたようにエルスを見詰める。
「ディルク様、ディルク様~! 今年はディルク様の仮装をしてみたんです! どうですか!」
 蕩けるような月色の瞳が柔和に細められている。ディルクの普段の装いは女性がするには扇情的なものだが、エルスにとっては『大好きな人のお洋服』だ。
 心を躍らせた彼女が「どうですか?」と嬉しそうにくるくるとターンをしてからディルクの元へと近寄ってくる。
「どう、か」
「ええ、ええ、似合っていますか?」
「勿論。でも、お嬢ちゃん。流石に胸元が無防備すぎやしないか?」
「え? ――こ、これはディルク様の! 仮装で! あ、貴方様が……ごにょごにょ……」
「ま、ウソだ」
「もうっ!」
 揶揄うような言葉を重ねた彼にエルスの頬がかあと赤くなる。彼のコスチュームに身を包んだ自分を認めてくれただけでも嬉しいのに、そんな――『エルスへの言葉』まで重ねてくれるなんて思っても居なかったから。
 赤らんだ頬を見詰めてからディルクは「全然似てねぇな」と揶揄うようにその頬に手を添えた。


 *SS担当:夏あかね

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