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御天道・タントの結城ポンタによるおまけイラスト
御天道・タントの結城ポンタによるおまけイラスト
イラストSS
それは、柔らかな白雲と蒼穹に浮かぶ夢。
娘はすやすやと眠り続ける。寝台は輝ける朝の太陽。光輝が虹となって彼女を包み、黄金の巻き毛を更にまばゆく輝かせている。
浮かぶ雲は柔らかく、軽やかに巡る。やがて来る朝を予感させる空はひたすらに青く、憂いを知らない。
娘の様子は淑やかで輝かんばかり、訪れる夢もまた輝きに溢れた物だろう。
冬の澄んだ風が吹く。それは赤いリボンを撫で、スカートがふわりふわりと揺れる。足元を雲がくすぐり、また去っていく。
娘はまだ夢の中。明けつつある夜の紅色は、やがて晴れやかな青空に変わるだろう。天上の青、雲の白が良く映えるあの色に。
彼女の愛する人は、その時どこで眠っているだろうか?
娘は太陽のように明るく、挫けることを知らず、気高い。時に走り、空回ることもあるけれども、それすらも、明るい。黄金の巻き毛、晴れやかな笑顔。しかし、今はまだ眠りの中。太陽も時には眠る。夜が来て、朝が来るように。そして朝が来ればまた、彼女は太陽のように輝き続けるのだ。
輝く夜は過ぎても、輝く日々はこれからも。
*SS担当者:ろばたにスエノNM