イラストSS

「うーまずいですまずいです！　もーパーティが始まってしまうのです！」
　私、ユリーカ・ユリカなのです！　ローレットの誇る超絶美少女敏腕天才情報屋！
　そんなだからシャイネンナハトの日も引っ張りだこで……え、近道しようと思って道に迷ったとかじゃないのです。ち、違うのです！　敏腕秀才情報屋を信じるのです！
　とにかく急がないと僕のケーキがレオンに盗られちゃうのです！　あの男はこういう時容赦がない男だから――

「むぎゃ！」
「えっ？」

　と、その時。
　ユリーカが曲がり角を急カーブしたと同時に人影と接触――しかけた。
　辛うじて躱せたのは運が良かったからだろうか。まぁ代わりに尻もちをついてしまった敏腕情報屋（自称）だが……
「あら、ユリーカじゃないの……何をしてるの？　大丈夫？」
「コ、コレットさん！」
　そこにいたのはコレット・ロンバルトであった。
　手に握られ死は買い物袋――見れば何やら食料品の影が見えるが――
　しかし比してコレットが巨大だ。それもその筈か……コレットの身長は3mに到達している。ましてや尻餅をついた状態のユリーカからはより身長差を感じていて。
「悪い事をしたわね。
　ローレットへ戻る所？　なら一緒に行きましょうか、私も方向は同じだし」
「えっ！？　だ、大丈夫なのです！　コレットさんにそこまでしてもらう事は……」
「まぁまぁ」
　と、ユリーカを小脇に抱えてコレットは再び歩を進める。
　こうしてみるとまるでユリーカは小動物の様であり……いやもうむしろ荷物の一種の様な……ともあれ目立つ長身の影が街の中心へと消えてゆく。
　シャイネンナハトの街の輝きを――その身に浴びながら。


　＊当SSはコレット・ロンバルド（p3p001192）さん・ユリーカ・ユリカ（p3n000003）のクリスマス2人ピンナップのSSとなります。通常とは異なる納品の関係上、名前の表示が1名だけになっております。