イラストSS

　――咳き込む音が響いていた。
　病床。純白なりしベッドの上で外を眺めているのはルフナだ。
　ああ、今日はシャイネンナハトとかいう日だという。
　だがそんなモノは彼に一切関係ない者だ。
　生まれて一度も――共にこの日を祈った事なんて無かったのだから――
「は、ぁ～い♪　そんな君に、おねーさんがちょっとサービスしちゃおうかしら」
「えっ……利、利香さん！？　なにその恰好は……」
「ふふっ、気にしちゃだ・め・よ。今日は――特別な日なんだから」
　ねっ。そう紡ぎながら病室へとやってくるは利香――
　いやそれだけではない。部屋の灯りが灯されれば、隅にはツリー。机の上にはケーキにシャンメリーなど正にシャイネンナハトの色一色だ。更には利香の姿なんて明らかに子供達の未来の教育に死ぬほど悪い、何故か薄着のナース服を身に纏っていて――近い近い！　離れろ歩く性教育！！
「ぷ、ははは。なんだよ、それ……」
「あら――そんな風にも笑えるのね」
　さすればルフナから零れる笑みは利香の目にも映って。
　ああ――やはり今日は笑顔でなくては。
　例えどれだけ自らに苦しみが在ろうとも。
　たった一日ぐらいは解放されて良い筈だ。
　どうか笑って。
　シャイネンナハトの――愛し日だから。



　……いや君達どんなシチュエーションでシャイネンナハトを過ごしてるねん！！


　＊当SSは錫蘭 ルフナ（p3p004350）さん・雨宮 利香（p3p001254）さんのクリスマス2人ピンナップのSSとなります。通常とは異なる納品の関係上、名前の表示が1名だけになっております。