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イラスト詳細

ウィズィ ニャ ラァムのSS用イラスト

作者 -
人物 ウィズィ ニャ ラァム
イラスト種別 SS用イラスト
納品日 2020年09月19日

2  

イラストSS

(か、勝った――!?)
『死闘』の終わりは呆気ないものだった。
 ウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)の巨大ナイフが閃き、間合いに複数の銀光を刻み込んでいた。余裕めいてウィズィの攻撃を捌いていたかのようにも見えたリーゼロッテ(p3n000039)は、勢いのままに前のめりに自分を押し倒す格好になったウィズィの紅潮した顔を見上げ「あらあら」と小さく肩を竦めていた。
「おおーっと勢いでつい!
 勢いで! 戦いの不幸な事故で!
 服は破れたし、間違えて押し倒しちゃったぞーーう!」
 激しい『運動』と緊張にどっくんどっくん高鳴る動悸は兎も角として、ウィズィは確かにこの時、組み敷いていた。『幻想の蒼薔薇』とも称されるレガド・イルシオンの至宝――見た目だけで言うなら100点を超えて何点がつくかちょっとハッキリ分からない――そんな最高の『美少女』を。
(いやー、役得! 何ならちょっと位、こう!)
 ……命知らずと言えば命知らずだが、ウィズィはやはり骨の髄まで『つよれずのもの』であった。綺麗な薔薇には棘がある、分かっていても触れてみたいのが世の常だ。いいじゃないか、ラッキーで、無い胸をちょっと位揉む位はさ。
「……ふうん。それで? これからどうなさるおつもり?」
「はい! ちょっと不埒を働こうかと!」
「ほう」
「――冗談です! なんでもないです、ハイ!」
 悠然としながら艶やかで恐ろしい毒気を放ったリーゼロッテにウィズィは秒で腰が引けた。命あっての物種だし、ほら、色々あるし――しかし。
「成る程、では私のターンですわね」
「はい?」
 目を細め、唇をピンク色の舌でぺろりと舐めたお嬢様の反応はウィズィの想定の外だった。
「私、可愛がる方が趣味でして」
「んが――!?」

 つよれずや とんでひにいる なんとやら――

※担当『YAMIDEITEI』

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