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惑の一鷹による2人ピンナップクリスマス2019(縦)
惑の一鷹による2人ピンナップクリスマス2019(縦)
イラストSS
雪が降り冷え込む聖夜の夜。
夜半をすぎるかどうかといった時間に暖炉の灯りに照らされる2人の男性。
時折暖炉では小さく爆ぜる音が鳴り、部屋へと響く。
ここは探偵事務所『雪柳』。
車椅子に座りシャーロックホームズハンドを組んでいるのは夜だ。
単純に落ち着くからか、考え事をしているのか、その表情から読み解くのは難しい。
その夜が座る車椅子の背後に立っているのは惑だ。
惑はその生まれによって惑の周りは常に気温が3度ほど高い状態が維持されている。
夏であれば本人ですら暑いと感じさせるものではあるが、雪も降るような寒い日ではその体質も重宝するものだ。
夜は惑が背後にいることで、今は寒さを感じることはないだろう。
惑は若干眠そうにしながらも穏やかに微笑み、夜の肩に手を置いている。
話し相手がいればそうそう眠そうにすることもないだろうことを考えると、おそらく夜は長考に入っているのだろう。
しかしいつも暇になれば自分の手やピアスを弄る惑が今は夜の肩へと置かれている。
惑にとって今この時は大事な時間であることが窺い知れる光景であった。
この時間がまた、惑の中に眠る無自覚で、だが確かに心の内にある感情へと影響を及ぼしていくのであろう。
※担当『天野奈々』