イラスト詳細
エリザベート・ヴラド・ウングレアーヌの蒼那による2人ピンナップクリスマス2019(横)
エリザベート・ヴラド・ウングレアーヌの蒼那による2人ピンナップクリスマス2019(横)
作者 | 蒼那 |
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人物 | エリザベート・ヴラド・ウングレアーヌ ユーリエ・シュトラール |
イラスト種別 | 2人ピンナップクリスマス2019(サイズアップ) |
登録されているアルバム | |
納品日 | 2019年12月24日 |
10
イラストSS
エリザベートとユーリエは、妹であるエミーリエに渡すためのプレゼントを買いに出かけていた。
通り道にある家々の明かりひとつひとつが、思い思いの人々と大切な時間を過ごしているのだろう。
夜の街を歩く二人も例外ではない。
「ごめんね、えりちゃん。付き合わせちゃって」
「あら。これも立派なデートなのですよ、ユーリエ」
微笑んだエリザベートの顔は、色とりどりの電飾に照らされて、いっそう綺麗に見えた。
ぼやっと恋人の顔に見惚れていたが、どうしたのですかと問われ、ユーリエは何でもない、と気恥ずかしそうに返した。
──と、冷たい冬の風が二人の髪を揺らす。
ふるりと身体を震わせたユーリエを、エリザベートは見逃さない。
「寒いのですか、ユーリエ」
「うん、ちょっと寒いかも……」
プレゼントを持つ逆の手を取る。きゅっ、とお互いの指が絡む。
「あっ……」
「いつも、いつだって、暖めてあげるから。もっと、私を頼るのですよ……ユーリエ」
「ふふ……頼りすぎてるくらいだと思うんだけどなあ」
二人の少女は、顔を見合わせて笑いあう。
帰路につく二人の足取りは、寒くても軽い。
だって、ほら──こんなにも繋いだ手と手は温かいのだから。
※担当『りばくる』