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イラスト詳細

カシミアクリスマス2019!!

作者 緑茶
人物 カシミア
イラスト種別 シングルピンナップクリスマス2019(サイズアップ)
登録されているアルバム
納品日 2019年12月24日

11  

イラストSS

●ゆらゆら

 ログハウスの木の温もりの中、暖炉の炎に照らされ暖かで穏やかな時間というのは実に心地よい。

 傍には自分に形も体毛の色も、よく似た耳と尾を持った金色のペット。

 時折、暖炉の燃料がパチリと爆ぜる音とペット――ペテルの鳴き声が、適度なアクセントとなり退屈を程よく妨げる。

 つかず離れず、暖炉の前で腰かけたカシミアは炎の灯に身を照らしながら、マグカップの中のカカオの香が穏やかな一時を彩る。

 傍らにマグカップを置き、掌を炎に寄せ火の温もりを感じていれば、カップの傍にペテルが寄り……。

「……めっ」

「クー……」

 叱責と共に額に触れる主人の指に、伸ばしかけた舌を引っ込め、真ん丸の眼の上半分をハの字に歪めて。

 一歩を引くぺテルの頭を柔らかく撫でて、暖炉の過剰な熱を適度に遮りながらカシミアは囁いた。

「ミルク温めてあげるから、ね?」

「クークー!」

 真ん丸の眼を細め、忙しなく尻尾をはためかせるぺテルに、柔らかく微笑みを持ちながら、カシミアは残ったココアを飲み干すと。

 立ち上がり、ペテルの為のミルクとココアのお代わりを用意しに行き、ペテルはその背を嬉々として見つめる。

 そんな彼らの金色の豊かな毛に覆われた尾は、忙しなさこそ違えど、同種の感情を表すように左右に揺れていた。

※担当『表川プワゾン』

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