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クリスマスリゾートしてたらファンドされた件
クリスマスリゾートしてたらファンドされた件
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練達はセフィロト。空調完備の万全なそのリゾート施設で寛治はのんびりとバカンスしていた。
冬にバカンス? と疑問に思うかもしれないがシャイネン・ナハトの日は星が美しく見える代わりに良く冷える。そんな寒々しい空間に居るのならば暖かい場所に居たい――というのが寛治の考えだ。
温暖な気候の中をサマーフェスティバルでも着用したアロハシャツ姿で寛治はトロピカルなカクテルを片手にのんびりと過ごしている。
――と、目の前を通り過ぎたのは尻だった。
そう称するしかなかったのは彼女が余りにも『巨大』だったからだ。
椅子に寝そべっていた寛治の視線を辿れば、尻と言わざるを得ない者が前を行く。
天義の救世主だとか、巨大神だとか、そう持て囃されたコレットである事に気づいたのは呆然と見送ってからだ。
(成程? 弊社としても良い素材のキャッチは逃す訳には行きませんからね……)
しなやかな肢体を持つ美しい破壊神というのがローレットに所属するイレギュラーズ情報で寛治が知り得ていたものだ。
身長こそ巨大に分類されるが、その外見は愛らしい10代半ばの少女と大差がない。いや、寧ろ評価的には高いのだ。
バカンスに訪れていたであろうコレットの許へと颯爽と名刺片手に寛治は滑り込む。
「失礼、休憩中に申し訳ない」
……その後どうなったかは言うまでもないだろう。PPP, Ltdプレゼンツでコレットのブロマイドが販売されたのだ。
※担当『夏あかね』