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ウィズィ ニャ ラァムの緑茶による2人ピンナップクリスマス2019(横)
ウィズィ ニャ ラァムの緑茶による2人ピンナップクリスマス2019(横)
イラストSS
天窓から差し込む朝日が乙女2人を柔らかく包む。
誰もが心浮かれるシャイネン・ナハト当日だが、この日はウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)にとっては一世一代の大勝負。大切な思い人への告白の日だ。
例年以上にテンションが上がるどころか、頭の中で"どうしよう"ばかりがリフレインして、頭が真っ白になってしまっている。
「うわ~っ、ついに来ちゃった、当日……!」
「ウィズィ。緊張でガチガチ、だな」
ソファで固まるウィズィに向けて、エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787) は湯気の立ちのぼる珈琲を差し出した。
「あっ、ありがとう!」
一瞬反応が遅れて受け取るウィズィ。はじめて話を持ち掛けてもらった時はマリアが珈琲を淹れる事自体に驚いたものだが、彼女の故郷で"疲れ以外も色々吹き飛ぶ"と好評だったという一杯。そのお味は――。
「ンッ!!?」
口を付けた瞬間、ガツンとくる甘さ!!
濃ゆいエスプレッソにこれでもかと砂糖がぶち込まれ、コールタールのようになっているド甘い一品に、ウィズィは思わず固まった。対するマリアはというと、横並びにくっついたまま平然と例の珈琲を飲んでいる。
「思いは、伝えられそう、か?」
問われて気づく、平常心。衝撃的な味に緊張も不安もふっ飛んで、気づけばマリアの後押しだけがウィズィの心に残っていた。
「ありがとうマリアちゃん、元気出た!……がんばってくるよ!」
※担当『芳董』