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イラスト詳細

ゲオルグ=レオンハートのK.Tによる4人ピンナップクリスマス2019(横)

作者 K.T
人物 ゲオルグ=レオンハート
ユリーカ・ユリカ
プルー・ビビットカラー
ショウ
イラスト種別 4人ピンナップクリスマス2019(サイズアップ)
納品日 2019年12月24日

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イラストSS

「そこのふわふわ羊さん、止まるのです!」
 ゲオルグは元気な声に呼び止められて振り向いた。情報屋のユリーカだ。プルーもいる。
「やっぱりゲオルグとジークなのです! 情報屋に黙って面白いことをするだなんて、ずるいのです! なんですか、そのかっこいい恰好は?」
「これから孤児院にプレゼントにいくところだ」
 ゲオルグはサングラスを持ち上げて、得意そうにちょっと笑った。ゲオルグとプルーは、正装に黒のジャケットをはおっていた。
「今日の夜空はメディウム・ブルー……ここで会ったのも、何かの縁ね。ご一緒させていただこうかしら」
「いいねぇ」
「メンバーが増えるのは歓迎だ」

 というわけで、ダンディ☆プリンスに情報屋2人が加わった。
 シャイネンナハトの聖夜。孤児院に訪れたゲオルグたちは、たちまち子供に取り囲まれる。ゲオルグは指先でくるくると魔方陣を描き、めいっぱいふわもこフレンズを呼び出した。小さな羊に囲まれる。
「ジークだ!」
「きゃあ!」
 小さな羊は嬉しそうに返事をする。行儀よく並んだ子どもたちに、無事、プレゼントを配り終えた。
「今日は、おまけだ。もう一つプレゼントがある」
 ゲオルグとショウは顔を見合わせ頷いた。バイオリンケースから楽器を取り出す。慣れた様子で、二人はバイオリンを演奏し始めた。
 プルーは頷き、小さく声を歌に乗せる。それから、ユリーカも。
 孤児院に荘厳な讃美歌が響き渡った。ゲオルグとショウは、競い合うようにバイオリンの音を響かせる。ゲオルグの音色は優しい。ショウはアドリブを聞かせながら、ゲオルグの旋律をなぞっていく。
 ユリーカの歌う健気な主旋律に、プルーの大人らしい、つややかな声が乗る。
 幻想的な光景だった。
 聴衆は、思わず言葉を失って聞き入っていた。
 あたりは一度しんと静まり返り、それからあふれんばかりの拍手が降り注いだ。ゲオルグは胸に手をあてて、丁寧なお辞儀をした。
「もう一曲、いけるか?」
 ゲオルグの言葉に、ショウは当然だというように頷いて弓を構えた。頭の上では、ジークが頷いている。
「やってやるのです!」
 ユリーカが元気よく頷き、プルーもゆっくりと羽をひろげた。
 ゲオルグは小さく笑い、背中を預けて再び演奏にとりかかった。
 今日はシャイネンナハト。特別な日。
 あふれんばかりの贈り物を、子どもたちへ!

※担当『布川』

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