イラストSS

　ベッドの軋み。
　シーツの衣擦れ。
　静謐の部屋に、火が灯っていた。
　暖色の、サイドランプの明かりだ。
　照らし、横たわる柔らかなマットに、レウルィアが居る。
　見詰める大きな赤い瞳。アルビノ特有の白い肌と、透き通る白い髪。
　ピクリと揺れる獣耳はふさふさとしていて、触れれば恐らく、柔らかな感触を得られるだろう。
　だがそれらは、視線を逃がすポイントでしかない。
　ミニスカートのサンタ服。
　その、ミニスカートのみという出で立ちの女性が居るのだ。
　露にされた上半身に、目が向いていくのは誰にも責められない。しかも、彼女の両腕はプレゼント用のリボンで結ばれているのだ。
　まるで、そう……まるで、触れる事を暗に、許しているような。
　そういう錯覚に陥ってしまいそうで、ぷくりと艶やかな、桃色の唇から吐かれる吐息が、耳朶に煩く届いて。

※担当『ユズキ』