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イラスト詳細

リゲル=アークライトのnoriによる2人ピンナップクリスマス2019(横)

作者 nori
人物 リゲル=アークライト
レオパル・ド・ティゲール
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2019(サイズアップ)
納品日 2019年12月24日

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イラストSS

「騎士の剣は、己が生き様を示すものだ」
 地面に膝を突いたリゲル=アークライト(p3p000442)を悠然と見下ろし、レオパル・ド・ティゲール(p3n000048)は重く厳めしい言葉を投げかけていた。
「その者の意志が、人生が、成し遂げてきた何かが一撃に乗る。
 技量に溺れたとて、意志無き力は弱く。遂げたき何かを持たない刃は決して厚みを持つ事はない。分かるか、リゲル」
 雪がちらちらと待っている。
「はい」と頷いたリゲルは自身を見下ろす目標――師のような男を眩しく見た。レオパルは天義の聖騎士団長にして父の後輩である。ネメシス動乱――冥刻のイクリプスを経て轡を並べたとて、その憧れは些かも変わりはしない。リゲルにとってみれば父と並び、未だ何も褪せぬ尊敬の対象だ。聖夜に強請って稽古を頼んだのも、その為だ。
「結論から言おう」
「……はい」
「今の己の刃を評価して欲しい」――そう告げたリゲルに答えが返る。緊張に息を呑めばレオパルは厳めしい顔を少しだけ緩めていた。
「……随分と良くなった。卿は流石、シリウスの息子だ」
「――――」
 微笑んだレオパルから向けられた最大の評価にリゲルの顔が輝いた。しかしレオパルは言葉を続ける。
「だが、これからだ。今夜はもう一合だけ。
 父に恥じぬだけの打ち込みを今一度私に見せてみるがいい!」
 叱咤したレオパルの気迫はこれまでのものとは違う。
 リゲルは息を呑み「はい」と頷き、雪の地面を蹴り上げた――

※担当『YAMIDEITEI』

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