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リゲル=アークライトのさとみによる3人ピンナップクリスマス2019(横)
イラストSS
家族三人で飾り付けたツリーに、お腹いっぱいになるまで食べた御馳走とケーキ。片付けも終わらせたらお待ちかねの時間だ。
「ノーラ! サンタさんからプレゼントが届いていたぞ!」
「本当!?」
リゲル=アークライトが差し出したプレゼントを見て、ノーラは目を輝かせる。
「良かったな」
その様子を見てくすくすと笑うポテト=アークライトにノーラは嬉しそうに頷く。
「開けていい?」
「勿論だ!」
「やったー!」
何が入っているんだろうとわくわくしながら包みを開けると、中から出てきたのは子供用の調理道具一式。
「うわぁ! 僕にぴったりだ!!」
それはまだ小さなノーラの手でもしっかり持てるサイズの調理道具。
「本当だ。ノーラの手にぴったりだな!」
しっかり鞘に収まったままの包丁を握る娘を見て、リゲルも嬉しそうだ。
「ママ! これ使いたい!」
当然のように早速使ってみたいとねだるが、今日はもう料理をする予定はない。なので。
「なら明日、サンドイッチ作ってみるか?」
今日はシャイネンナハト。それに合わせて作った御馳走の残りを、明日サンドイッチにしようと考えていたのだ。
「作るー! パパ! サンドイッチ一緒に作ろう!!」
隣に座るリゲルの服を掴んで、期待に満ちた眼差しで見上げるノーラ。そんな可愛い娘のおねだりにパパが勝てるか。否、勝てるわけがない。
「良いよ。じゃぁ明日は一緒にサンドイッチ作りだ!」
「やったー!」
前々からリゲルとサンドイッチを作りたがっていたノーラは大喜びだ。
「なら折角だし、サンドイッチ持ってピクニックに行こうか」
熱々の紅茶とサンドイッチを持ってピクニック。
風は冷たいけど、三人でくっつけばあったかいし、お日様もきっとぽかぽかあったかい。
「それは良いな。出来ればあったかいスープとかも欲しいかな?」
「生姜を利かせたベーコンと野菜たっぷりスープで良いか?」
ノーラが調理道具に夢中になっているので、二人ソファに座って凭れ掛かる。
「それは美味しくて体があったまりそうだ」
「今日のスープに負けない、とびっきり美味しいの頑張る」
くすくす笑って、そっと頬に口づける。
「そろそろ片付けて寝る準備する時間だぞ」
はしゃぐノーラに声をかけると、ノーラは調理道具を箱にしまいポテトに差し出した。
「明日使うから!」
嬉しそうな笑顔を見て、リゲルとポテトも優しく微笑んだ。
今日も幸せだったけど、明日もきっと幸せな一日になる。
※担当『ゆーき』