イラスト詳細
聖夜の祈り/クリスマス2018/冬在
聖夜の祈り/クリスマス2018/冬在
作者 | 冬在 |
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人物 | クリスティアン=リクセト=エードルンド |
イラスト種別 | シングルピンナップクリスマス2018(サイズアップ) |
登録されているアルバム | |
納品日 | 2018年12月24日 |
17
イラストSS
静かな教会。
雪の煌めく聖夜のある日。
クリスティアンは床に膝をつき、静かに祈りを捧げていた。
温かな蝋燭の光がクリスティアンの横顔を照らしている。
今は祈りの最中。身分を象徴するようなマントや目立つ装飾品は身に着けていないが、それでも、その立ち振る舞いからは育ちや気品が隠しきれない。
長いまつげが形作る繊細な影。呼気で僅かに揺れていなければ、芸術家の拵えた彫像のようだと思ったに違いない。
美しく高貴なオーラが、静かな雪の結晶のように辺りを照らしていた。
クリスティアンが一心に祈る姿は、普段の気さくなクリスティアンの一面を知る者も、思わず声をかけることをためらう厳粛さがある。
姿勢正しく祈る姿は、芸術作品のように美しく、そして厳かな光景だった。
(ああ、女神よ、感謝いたします……! この僕がこうして、この世界で生きていることを)
それは、無事であった事の感謝の祈り。
クリスティアンが祈りをささげているのは、かつていた世界の神へのものだ。その真摯な祈りは、王子として生活していた国で信仰していた女神に捧げるものであった。
ある日突然異国にやってきてなお、クリスティアンは神に感謝している。
人助けは高貴なものの務めであると、折に触れて父は言っていた。祈りが終われば、クリスティアンはまた人々のために働くのだろう。
※担当GM『布川』