イラスト詳細
グドルフ・ボイデルの青菜による2人ピンナップクリスマス2018(横)
グドルフ・ボイデルの青菜による2人ピンナップクリスマス2018(横)
作者 | 青菜 |
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人物 | グドルフ・ボイデル アニー・K・メルヴィル |
イラスト種別 | 2人ピンナップクリスマス2018(サイズアップ) |
登録されているアルバム | |
納品日 | 2018年12月24日 |
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イラストSS
「おまちどうさま、おじさま」
「こりゃ、御馳走だな」
テーブルの上には、アニーの作ったシャイネン・ナハトのごちそうがところ狭しと並んでいる。
金欠でお腹をすかせたグドルフは思わず喉を鳴らした。
マトモな料理はいつぶりだろうか。
ずらりと並んだ料理のどれもが、栄養バランスを考えてあるのは明白だった。
アニーは、常々グドルフにはお酒ばかりではなく、バランスの良いものを食べて、健康でいてほしいと思っているのだ。
アニーの細やかな心遣いが身に染みる。
「帽子が外れかけていますよ」
アニーはそっとグドルフの被ったサンタの帽子を直した。お揃いのサンタ帽子だ。
「悪いな」
(なんでこんなことになってやがるんだか……)
グドルフは山賊だ。もっとも、アニーは、グドルフのことを凄腕の傭兵と信じ込んでいるようだが……。表の顔は傭兵であるし、あながち間違ってはいないのだが。
気が付けば、いつのまにか雇われ用心棒もどきをしている仲となっていた。
しかしまさか、アニーや動物たちとホームパーティーをすることにいなるとは思ってはいなかった。
これもシャイネン・ナハトの小さな奇跡のひとつだろうか。
グドルフの膝の上には、我が物顔でうさぎが腰かけていた。ごつごつとした手で撫でてやると、うさぎは満足そうに目を閉じる。小鳥が料理を催促するように鳴いた。
「それでは……いただきます」
「いただきます」
二人は微笑みあった。
※担当GM『布川』