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秋宮・史之の旭ゆうやによる2人ピンナップクリスマス2018(横)
秋宮・史之の旭ゆうやによる2人ピンナップクリスマス2018(横)
イラストSS
「メリー・クリスマス!」
宮殿の中庭に響いたその声に、興味を引かれたのか白い顔が窓から覗く。
混沌におけるシャイネン・ナハトは言うまでもなく現代日本における『クリスマス』の様相を呈している。ならば、史之としては勝手知ったる何とやら。
「ああ、なんじゃ。お主か。妙な格好をして――それがそちらの『風習』かえ?」
「ええ、これはこの日の『正装』のようなものでして!」
宮殿の主、顔を見せた愛しい女王――イザベラの好奇の表情に全力の笑顔を見せたものだった。
「愉快な正装じゃな。それに、そんな袋を抱えて――」
「――ええ、贈り物を届ける、のも『クリスマス』のイベントでして。こうして、その海洋まで」
愉快気なイザベラの反応に史之は安堵し、同時に歓喜した。
頑張っている甲斐があるというものだ。幾ら相手が高貴とはいえ、幾ら相手がこの宮殿以上の防御力を誇る難攻不落の女王だとて!
今、この瞬間――そんな彼女の視線と興味を一身に引いているのは自分に他ならないのだから!
「そんな所に何時までも居るでない。
今日は特別に許す。上へ上がって、『くりすます』の話を聞かせるが良いぞ」
ご褒美は突然にやって来る。
史之は今度こそ卒倒しそうになっていた。
※担当GM『YAMIDEITEI』