イラストSS

　聖夜を楽しむ人々が減り、カップルがたまに通りかかる位に人が減った通りの影で雨宮 利香(p3p001254)は居た。
　しかし、容姿は元の世界でいた時の姿になるギフトを使用して、青くなった肌、布面積がビキニの様に少ないミニスカサンタ服、蝙蝠の様な翼と細長い尻尾、そして服がはち切れんばかりの豊満の体。
　夜中に出歩き遊ぶ悪い少年達は、利香の姿に気が付くと思わずごくりと喉を鳴らした。
　するり、と白い布の袋から剣を取り出すと胸に挟み、そして柄にピンク色の長い舌をしゅるりと絡めると粘着質な唾液の音を立てながら舐める。
「ん、悪い子……だから、剣の柄みたいな事は絶対にさせないですよ」
　その時、悪い少年達は獲物を見付けた獣の様になり、息を荒げながら距離を縮めていく。
　だけれどもそれを簡単にさせぬ、悪い少年をただ惑わし堕落させるだけのサキュバスだからーー。
　最初は戸惑い、好んでいなかったこの人格と姿は、時が解決させて今は受け入れていた。
　熱を帯びた金色の瞳で悪い少年達を見つめ、彼らが今自分をどう見ているかは今の人格ならば手に取るように分かる。
　服の所々からはみ出てるモノに、視線が注がれているのも知っている。
「さぁ、惑って、堕落して」
　妖艶に言うと、悪い少年達は獣の様に吠えた。

　※担当GM『紅玉』