イラスト詳細
ユーリエ・シュトラールのノキアによる2人ピンナップクリスマス2018(横)
ユーリエ・シュトラールのノキアによる2人ピンナップクリスマス2018(横)
作者 | ノキア |
---|---|
人物 | ユーリエ・シュトラール エリザベート・ヴラド・ウングレアーヌ |
イラスト種別 | 2人ピンナップクリスマス2018(サイズアップ) |
登録されているアルバム | |
納品日 | 2018年12月24日 |
16
イラストSS
街並みは喧騒とあたたかな光を投げかける。
シャイネンナハトの夜。
羽毛のような白い雪がエリザベートの赤いマフラーに舞い降り、溶け消えてゆく。
「……つよくなってきた」
そう言われ。気づけば自分のコートにもふわふわと粉雪が張り付いて。
軽くはらってみたものの余り意味もなさそうだ。
「んー」
風邪でもひいては困る。
僅かに逡巡したユーリエは何かを思いつき、そっとエリザベートの手をひいた。
「ユーリエ?」
「ここなら濡れないかなって」
アーチを潜った先。ここなら少しだけ張り出した屋根があるから。
――それは言い訳だったのかもしれない。
「……寒い?」
灯りに照らされた頬に触れるとずいぶん冷たくて。エリザベートは自分のマフラーをユーリエの肩に巻く。
――もしかしたら、これも。
「ありがとう、えりちゃん」
間近に。耳をくすぐる声音、白い息。頬を彩る薄紅と。
「ユーリエ」
誰にも邪魔されない薄明り。夜の淡い逆光の中で。
「……ん」
瞳を伏せ。
胸の奥で疼く甘い衝動のままに。
頬を撫でる吐息と。髪の仄かな香りと。
柔らく潤う唇が触れ合い。口元で微かにはぜた音。
痺れ、暖かなざらつきは――
※担当GM『pipi』