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リア・クォーツの綾瀬 みゆきによる2人ピンナップクリスマス2018(横)
リア・クォーツの綾瀬 みゆきによる2人ピンナップクリスマス2018(横)
イラストSS
その日、鬼桜 雪之丞はリア・クォーツの誘いでその場所を訪れていた。
孤児院を兼ねた修道院。
行き場をなくした子供達が集うその場所で、子供達と一緒にパーティーを行うのだ。
「ケーキにチキン、他にもこんなに。
見事なものでしょう? 子供達も手伝ってくれて賑やかにできたわ」
悪ガキ達もこの日ばかりは聞き分けが良い。リアは微笑みながら雪之丞の前に料理を置く。
「素敵な料理がこんなにもたくさん。
どれから食べるか迷うてしまいますね。きっとどれも美味しく頂けるのでございましょう」
料理に目移りしている雪之丞に目を細めて、優しく微笑むリア。
年下の雪之丞を妹のように思ってしまう。どこか放っておけない、そんな友人なのだ。
雪之丞にはもっといろんなことを知って貰いたい。
その為に色々と世話を焼いてしまうけれど、彼女はそれを許してくれるだろうか。
なんて思うリアは、並び終えた料理を前に、両の手を組み合わせる。
「それじゃ、頂く前にお祈りを」
「食材への供養でございましょうか。
一つ、教えては頂けますか?」
「ええ、それじゃ後に続いて――」
食材への感謝、そして今日という日に感謝を。
天へと祈りを捧げて、子供達と過ごす幸せなパーティーが始まった。
※担当GM『澤見夜行』