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応竜はこの後一人で丸一日雪かきさせられました
応竜はこの後一人で丸一日雪かきさせられました
イラストSS
『これからの未来を担う輝かしき希望の種へ、私からのプレゼントだ。受け取れ!』
華懿戸 竜祢の言葉とともに何体ものロボットが乱入し、煌びやかな会場は騒然となる。武器を手に学生が応戦し始めるが、ロボットはやたら強いし固い。
『ふざけんじゃないわよ応竜ー! なんで私まで巻き込まれてるのよ!?』
怒声と共に緋色が揺らめいた。炎に照らされたアニー・ルアンはキッと竜祢を睨みつけるものの、安全圏にいる彼女は涼しげな表情を浮かべている。
『ふざけてなどいない。ほら、臆さず戦わねば負けてしまうぞ』
その言葉と共に迫り来るロボットたち。アニーは怒りを叩きつけるように炎を放って──。
「……なんて事もあったな。懐かしいと思わないかい?」
「どっちかというと恨めしい思い出ね……」
ジト目を向けるアニーを気にした風もなく、竜祢は「そういえば」と別の思い出も語り始め。ケーキバイキングに来ているというのに、手元の皿は未だ手付かずである。
(よくもまぁ、そんな嬉々として語れるわね)
しかし、混沌ではこの思い出のようにはいかないことを思えば、多少の安堵も心に混ざる。なにせ混沌のクリスマスはシャイネン・ナハト──世界中で戦いが禁じられる日、なのだから。
※担当GM『愁』