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イラスト詳細

テテス・V・ユグドルティンの岬によるシングルピンナップクリスマス2018(縦)

作者
人物 テテス・V・ユグドルティン
イラスト種別 シングルピンナップクリスマス2018
納品日 2018年12月24日

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イラストSS

 今宵はシャイネン・ナハト。町自体が浮き立っていると思わせるくらいに、人々は楽しげな様子様子で。テテス・V・ユグドルティンもそのうちの1人だった。
「ありがとう」
 ペーパーバッグを受け取ったテテスは膝の上にそれを置き、ゆっくりと車椅子を動かして店から出る。テテスを迎えるのは人々の騒めきと熱を奪うような空気と、明滅する光。
 壁沿いに車椅子を動かすテテスは、あと何を買うのだったか……と車椅子を道の端に一旦止めた。
(メモは、と)
 紙を取り出して膝上の買ったものと見比べる。これは買った、これも買った、と順に確認したテテスは不意に目を瞬かせた。
「……ん?」
 きょと、と首を傾げるテテス。自らから生えた蔦が頬にあたり、ふわりと肌を撫でていく。
 どうやら必要だったものは全て買ってしまったようだ。帰って錬金術と向き合うのも良いが──彼女の好奇心は今、町にある。
 煌めくイルミネーション。陳列される普段と違う商品。楽しげに語り行く人々。全てがテテスを引きつけるのだ。冬の寒さだって、この好奇心と肩からかけたストールがあればなんて事ない。
(どこから回ろうか)
 ──まだ、夜は始まったばかり。

※担当GM『愁』

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