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イラスト詳細

イシュトカ=オリフィチエのおき海苔によるシングルピンナップクリスマス2018(縦)

作者 おき海苔
人物 イシュトカ=オリフィチエ
イラスト種別 シングルピンナップクリスマス2018(縦)(サイズアップ)

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イラストSS

 シャイネン・ナハト。その物語は昔の『実話』とされているが、実際のところそれを証明するものはない。平和への願いの成就は『戦いの禁じられた日』という形へ変わり、馳せる願いも平和だけには止まらなくなった。今や、真偽は過去に消えてしまったのである。

 ──そんなことを聞いたと、ふと思い出した。
 何故か。それは今しがた立ち止まったイシュトカ=オリフィチエの目の前にある像が原因だった。
 墓地の入り口に設置された、1体の像。静かに雪が舞い落ちる中でその像はただ佇んでいた。その姿に何を感じたのか、自分でも定かでないが──気づけばこの足は止まっていたのだ。
 近寄って観察してみる。遠目でも墓守のガーゴイルとして置かれたのだろう、と大体の検討はついた。けれど人気のない墓地の中は、お世辞にも整っているとは言い難い。おそらく誰も、殆ど寄り付かないのだ。
 近づいて観察し、イシュトカは気づく。これはただのガーゴイルではなく、シャイネン・ナハトの物語に登場する悪魔を模していた。

 気づけばイシュトカの手は伸びていた。像に乗った雪を手で丁寧に払いのける。その瞳に宿っているのは共感か、憐憫か──それは彼のみが知っていた。

※担当GM『愁』

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