イラストSS

「久しいな！」
　オリヴィア・ミラン(p3n000011)が太陽の様に眩しい笑顔で言った。
「……あ、はい！」
　いつもとは違う服装に胸が高鳴ってしまった浅木 礼久(p3p002524)は、慌てて返事をすると最後の言葉が小さくなってしまった。
　シャイネン・ナハトという祝い事に彩られた大通りの中、出店やそれらしいお店が立ち並ぶ所まで歩いて行くがチラリとオリヴィアを横目で見るだけ。
　初めて恋をした相手ーーそれだけなのに、馬鹿みたいに胸が高鳴って、馬鹿みたいに喜んでいる礼久自身がいた。
「そうか、幻想の方のシャイネン・ナハトとはこういう風に祝っているのだな」
　物珍しそうにオリヴィアが街を彩る飾りを見て呟いた。
「あ、あの、こういう日だからこそ……その、プレゼントをしたいです」
「いいよ、アタシも礼久には何か渡したかったからね」
　礼久は本来の目的を告げると、オリヴィア嬉しそうに微笑むとお店に並んでいる商品を手に取った。
　その隣で一緒にプレゼントする物を探すが、やはり礼久の視線はオリヴィアに向けてしまう。
（あの人は困った人は助かるし優しくするわけだし、別に俺だけじゃないし、勘違いしないようにしないと……でも……好き、なんだよ、な）
　そう思いながらも礼久は三日月と星のイヤリングを、オリヴィアからはオルカの彫刻が施されたブレスレットを渡した。

　※担当GM『紅玉』